- 2023/04/25 掲載
量的緩和、インフレ高進の要因という根拠ない=英中銀副総裁
一部の政治家やアナリストは、2008年金融危機や新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を受けて英中銀やその他中銀が供給した膨大なマネーが、最近のインフレ高進の原因と主張している。
英消費者物価指数(CPI)は昨年10月に、前年同月比で11.1%上昇し、およそ40年ぶりとなる高水準を記録した。直近のデータによると、3月も10%を上回る上昇率を維持している。
ブロードベント氏は、新型コロナのパンデミックに伴う供給網の混乱や、22年のロシアによるウクライナ侵攻を受けた天然ガス価格の高騰が、マネーサプライよりもはっきりとした物価上昇の原因だと分析。
「金融政策担当者は、将来のインフレに関連する情報を無視すべきではない。マネーサプライも含まれる」とした上で「しかし、多くの経済統計と同様、解釈は必要だ。QEは中銀のバランスシートと共に商業銀行の預金(M4)を急拡大させ、過剰なインフレにつながったという主張は、証拠によって十分に支持されていない」との考えを示した。
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