- 2023/04/25 掲載
取引先のベア原資負担=人件費2%、仕入れ額に上乗せ―オークマ
工作機械大手のオークマは25日、取引先の中小部品メーカーに対し、基本給を底上げするベースアップ(ベア)の原資などを負担する仕組みを導入すると明らかにした。5月の発注分から、取引先の人件費の2%程度を部品の仕入れ額に上乗せして支払う。
大手製造業では原材料や燃料などの高騰分を仕入れ価格に反映させる動きが広がっているが、人件費の支援は珍しい。
対象は取引先100社超で構成する「オークマ協力会」の加盟企業。オークマは各社と協議の上で、発注量や額と関係なく、年間の人件費のおおむね2%分を支給する。使途は各社の判断で、ベア原資や社員教育費など「人への投資」に関わる費用として使ってもらう。
オークマは「部品メーカーとは共存共栄の関係。『人への投資』が巡り巡ってお互いの発展につながると考えた」(広報担当者)としている。
【時事通信社】
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