- 2023/04/26 掲載
ロンドン金融部門の求職者、第1四半期に19%急増
人員削減に対する懸念が強まっており、安定した職を求める人が増えた。
3月は米シリコンバレー銀行が破綻。クレディ・スイスもUBSに救済買収され、英国の金融部門で人員削減のリスクが浮上した。世界経済の見通し悪化の原因となっている高インフレや地政学上の問題が近く解消する兆しはない。
こうした要因に加え、企業も引き続き金利上昇に苦しんでおり、モーガン・マッキンリーによると、慎重な採用計画が目立つ。
同社は「2021年はパンデミックの封鎖後に経済が再開し、金融サービスが活況を呈したが、昨年は雇用が著しく鈍化した」と指摘。「今年に入ってもそうした状況が続いており、求人は31%減少した。経済の不透明感に加え、前年同期との比較で人員削減の脅威があることが背景だ」と述べた。
金融関係者の転職による昇給率は先行き不透明感を背景に第1・四半期に18%に低下。期待できる昇給率は約2年ぶりの低水準となっている。
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