- 2023/04/27 掲載
日経平均は小反発、決算内容受けた個別物色が支え
日経平均は75円安でスタート。その後は下げ幅を拡大し、一時約174円安の2万8241円67銭まで下落した。指数寄与度の大きい半導体関連銘柄が軟調で、相場の重しとなった。後場に入ると徐々に下げ幅を縮小し、前日の終値を挟んで一進一退の値動きとなった。決算内容などを手掛かりに、トヨタ自動車のグループ企業が後場に入り堅調に推移したことが、相場の支えとなった。市場では、「自動車関連の決算に関しては身構えていた投資家が多かったので、悪材料出尽くしで、買い戻しの動きが出ている」(国内証券のストラテジスト)との声が聞かれた。
立花証券の鎌田重俊企業調査部部長は「今回の決算シーズンは自社株買いや増配を発表している企業が多い印象。日本企業も株主の方を向いた経営が前進しつつあり、指数以上に強さを感じる」と指摘した。
あすは植田和男日銀総裁が就任して初めての金融政策決定会合の結果が公表される。鎌田氏は「どのような文言が出てくるのかには注目している。想定通りのハト派であれば市場へのインパクトはあまりないとみる」との見方を示した。
TOPIXは0.43%高の2032.51ポイントで取引を終了。東証プライム市場指数は0.43%高の1045.84ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は3兆0066億4800万円だった。東証33業種では、銀行や輸送用機器、鉄鋼など22業種が値上がり。証券や空運、倉庫・運輸関連など10業種は値下がりした。サービスは変わらずだった。
個別では前日に決算を発表したアドバンテストが9.2%安と大幅下落し、他の半導体関連銘柄にも売りが波及した。一方、通期見通しを上方修正したキヤノンは5.1%高で年初来高値を更新。トヨタ系列が後場に入り堅調で、取引時間中に決算を発表したデンソーは3.4%高、アイシンは2%高で、いずれも年初来高値を更新した。2022年度通期の世界販売と生産(トヨタ車とレクサス車)が、いずれも過去最高を更新したトヨタ自動車は1.1%高。
プライム市場の騰落数は、値上がり1037銘柄(56%)に対し、値下がりが712銘柄(38%)、変わらずが86銘柄(4%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 28457.68 +41.21 28340. 28,241.6
59 7─28,459.
73
TOPIX 2032.51 +8.61 2018.7 2,015.68
2 ─2,032.94
プライム指数 1045.84 +4.43 1038.6 1,037.20
6 ─1,046.04
スタンダード 1054.17 +1.71 1051.0 1,050.89
指数 7 ─1,055.24
グロース指数 940.14 +1.59 936.90 935.22─9
42.28
東証出来高( 119652 東証売買代金(億円 30066.
万株) ) 48
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