- 2023/04/27 掲載
米国株式市場=S&P続落、景気や銀行部門への懸念で
[26日 ロイター] - 米国株式市場はS&P総合500種とダウ工業株30種が続落して終了した。米経済や銀行部門への根強い懸念が重しとなった。一方、マイクロソフトの好決算がハイテク株を押し上げ、ナスダック総合は小幅に上昇した。
マイクロソフトは7.2%上昇。同社の決算を受けて他のハイテク株も買われ、クラウドサービスで競合するアマゾンが2.3%高、データ分析のデータドッグが10.5%高、ビッグデータ管理のスノーフレークが8.5%高となった。
USバンク・ウェルス・マネジメントのパブリックマーケッツ部門責任者リサ・エリクソン氏は、「市場は経済と企業の今後の方向性を見定めようとしている。好決算が幾つか出たが、投資家はそれだけでは今後の道筋を明確にするのに十分ではないと認識している」と指摘した。
S&Pの主要11セクターのうち、上昇したのは情報技術のみとなった。
景気に敏感な輸送株が売られ、ダウ輸送株平均は3.6%安と、ここ2日間の下落率が2022年5月以来の大きさとなった。物流大手ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)の弱い決算に加え、この日発表された耐久財受注統計が予想を下回ったことが重しとなった。
中堅銀ファースト・リパブリック・バンクは29.8%急落して終了。2日連続で最安値を更新した。米政府が現時点で救済プロセスへの介入に消極的という報道が出たほか、ブルームバーグによると、銀行規制当局は同行の非公開評価引き下げを検討しているという。引き下げられれば、連邦準備理事会(FRB)からの借り入れが制限される可能性がある。
アクティビジョン・ブリザードは11.4%急落。英国の反トラスト規制当局は26日、マイクロソフトによる同社買収を阻止すると発表した。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.07対1の比率で上回った。
米取引所の合算出来高は約111億株。直近20営業日の平均は104億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 33301.87 -228.96 -0.68 33596.3 33645.8 33235.
4 3 85
前営業日終値 33530.83
ナスダック総合 +0.47
11854.35 +55.19
前営業日終値
11799.16
S&P総合500種 4055.99 -15.64 -0.38 4087.78 4089.67 4049.3
5
前営業日終値 4071.63
ダウ輸送株20種 13444.01 -496.00 -3.56
ダウ公共株15種 954.82 -20.57 -2.11
VIX指数 18.80 +0.04 +0.21
S&P一般消費財 1121.81 -4.29 -0.38
S&P素材 494.68 -5.90 -1.18
S&P工業 822.05 -15.66 -1.87
S&P主要消費財 795.05 -5.89 -0.74
S&P金融 536.37 -5.18 -0.96
S&P不動産 228.49 -1.90 -0.83
S&Pエネルギー 642.83 -8.33 -1.28
S&Pヘルスケア 1534.96 -21.90 -1.41
S&P通信サービス 186.95 -1.17 -0.62
S&P情報技術 2566.05 +43.69 +1.73
S&P公益事業 346.78 -8.42 -2.37
NYSE出来高 9.01億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 28345 - 65 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 28315 - 95 大阪比
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