デサンティス氏、ディズニーの訴訟「政治的な動機」と非難

[エルサレム ２７日 ロイター] - 米フロリダ州のデサンティス知事は２７日、米ウォルト・ディズニーが自身に対して起こした訴訟について、政治的な動機に基づいており、説明責任と透明性に欠けていると非難した。

ディズニーは２６日、デサンティス知事によるテーマパーク「ディズニーワールド」に対する監督権行使の差し止めを求めて提訴。連邦裁判所に提出した訴状で、デサンティス氏と同氏の与党勢力は州政府の権限を不当に利用し、本来言論の自由の下で守られるはずの同社の意見表明に「処罰」を与えようとしていると主張した。

これについてデサンティス氏は訪問先のエルサレムで記者団に対し「この訴訟にメリットはなく、政治的なものだ」とし、「透明性も説明責任も何もない」と述べた。

デサンティス氏は２０２４年米大統領選の共和党候補指名争いに出馬表明すると予想されており、現在、日韓のほか、イスラエル、英国を歴訪している。

今週実施されたロイター／イプソス調査で、ディズニーとの対立や性的少数者を巡る教育の規制が共和党有権者の支持拡大につながる可能性があることが判明。調査で共和党支持者の４４％がディズニーとの対峙を理由にデサンティス氏を好ましい見方を示した。