- 2023/04/28 掲載
22年度の求人、1.31倍=2年連続改善、失業率は2.6%
厚生労働省が28日発表した2022年度平均の有効求人倍率は1.31倍と前年度を0.15ポイント上回り、2年連続で改善した。新型コロナウイルス禍で落ち込んだ社会・経済活動の回復を背景に、求人数が10.8%増と大幅に伸びた。
有効求人倍率は、ハローワークで仕事を探す求職者1人に対し、何人分の求人があるかを示す。行動制限の緩和が進んだことなどから、宿泊や飲食サービス業を中心に人手を確保する動きが広がった。
総務省が同日発表した労働力調査でも、完全失業率が2年連続で改善し、22年度は前年度比0.2ポイント低下の2.6%となった。失業率は、完全失業者数を労働力人口で割って算出する指標で、新型コロナ感染が拡大した20年度には2.9%へ上昇していた。
両省は同時に23年3月の指標も発表した。有効求人倍率(季節調整値)は前月比0.02ポイント低下の1.32倍へ3カ月連続で悪化した。人手不足の傾向は続いているが、原料高を価格に転嫁できず、製造業などで求人を控える動きがあったという。3月の完全失業率(同)は前月比0.2ポイント上昇の2.8%と2カ月連続で前月を上回った。よりよい労働条件を求めて仕事を探す人が増えているためとみられる。
【時事通信社】 〔写真説明〕高層ビルが林立する東京駅周辺=東京都千代田区
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