- 2023/05/16 掲載
海外投資家、中国債の売却再開 金利差拡大で
中国人民銀行(中央銀行)上海本店によると、海外投資家は中国の銀行間市場で取引される人民元建て債券を4月末時点で3兆1700億元(4586億2000万ドル)保有。保有高は3月末の3兆2100億元から減少した。
3月は100億元の買い越しとなっていた。
国内投資家の間では、中国当局が景気回復を下支えするため、利下げなど新たな金融緩和を行うのではないかとの見方が浮上している。
野村の中国担当チーフエコノミスト、陸挺氏は「米連邦準備理事会(FRB)は年内の利下げに意欲を示していない。中国の政策金利引き下げで米国との金利差が拡大し、元安と資本流出が進む可能性がある」と述べた。
米10年物国債利回りは4月末時点で中国10年物国債利回りを67ベーシスポイント(bp)上回っている。
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