米シリコンバレー銀「予測不能な危機」、前ＣＥＯが議会証言

[ワシントン １６日 ロイター] - 経営破綻したシリコンバレー銀行（ＳＶＢ）のＣＥＯだったグレゴリー・ベッカー氏は１６日に行った議会証言で、経営破綻前の数カ月間にＳＶＢの株式を売却した際、同銀が問題を抱えているとは知らなかったと述べた。

ベッカー氏は第１・四半期を通じてＳＶＢ株を売却。２月２７日に最も大規模な売却を行ったが、その約２週間後の３月１０日にＳＶＢは経営破綻し、世界的な銀行株の急落を引き起こした。

ベッカー氏は議会証言で、ＳＶＢはリスク管理に真剣に取り組み、昨年末には約８００億ドルの流動性を確保していたものの、前例のない、予測不可能な危機に見舞われたと語った。

ＳＶＢで破綻までの数カ月間リスクオフィサーが不在だったことに対する批判については、規制当局に経験豊富なリスクオフィサーを探すよう助言されていたと述べた。