- 2023/06/01 掲載
合成メタン・水素に300億円=脱炭素化へ投資―東京ガス社長
東京ガスの笹山晋一社長がインタビューに応じ、新たな脱炭素燃料として期待される合成メタンや水素の研究などに今年度から3年間で300億円を投資すると明らかにした。合成メタンは二酸化炭素(CO2)と水素から作られる。同社は2030年に、都市ガスの原料に使う液化天然ガス(LNG)のうち、1%を合成メタンに切り替える方針だ。
合成メタンは燃焼時にCO2を排出するが、工場などから出るCO2を回収して製造すれば、排出量が実質的に増えない。東京ガスは三菱商事や大阪ガスなどと共に、米国で合成メタンを製造するプロジェクトを実施中。笹山氏は「LNG基地など既存のインフラを活用して水素を安く調達できれば、経済的な合成メタンができる可能性が高い」と強調した。
脱炭素化の道筋について、笹山氏は「高効率なLNG火力でCO2を削減し、その先に水素や合成メタンを活用することが現実的な方法だ」と述べた。
【時事通信社】 〔写真説明〕インタビューに答える東京ガスの笹山晋一社長=22日、東京都港区
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