英サービスＰＭＩ、5月改定55.2に低下　価格は上昇

［ロンドン　５日　ロイター］ - Ｓ＆Ｐグローバル／ＣＩＰＳが５日発表した５月の英国のサービス部門購買担当者景気指数（ＰＭＩ）改定値は５５．２で、前月の１年ぶり高水準（５５．９）から低下した。速報値は５５．１だった。

投入価格の上昇率は２月以来の高水準。イングランド銀行（英中央銀行）の利上げ圧力が強まる可能性がある。

Ｓ＆Ｐグローバル・マーケット・インテリジェンスの経済ディレクター、ティム・ムーア氏は「燃料コストが下がったが、それ以上に給与の支払いが増え、全体の投入価格上昇率が小幅に加速した」と指摘した。

企業は人件費や食品など原材料コストの多くを消費者に転嫁しているが、一部の消費者は値上げに抵抗しており、販売価格の上昇率は２０２１年８月以降で２番目の低水準となった。

雇用は５カ月連続で増加。人手不足が緩和した。

１年先に対する楽観度は昨年３月以降で２番目の高水準。

サービス業と製造業を合わせた総合ＰＭＩは５４．０。前月は１年ぶり高水準の５４．９だった。