ユーロ圏投資家心理、6月は予想以上に悪化　「独が問題児」

[ベルリン ５日 ロイター] - 調査会社センティックスが５日発表した６月のユーロ圏投資家センチメント指数はマイナス１７と前月のマイナス１３．１から低下した。ドイツに対する見通しが悪化した。

ロイターがまとめたアナリスト予想はマイナス１５．１だった。

現況指数の落ち込みが大きく、５月のマイナス７．０からマイナス１５．８へ低下した。センティックスはユーロ圏ですでに景気後退が始まっているのではないかという疑問を投げかける結果と指摘した。

ユーロ圏の低迷の原因は独経済の弱さにあると分析。「ドイツは依然としてユーロ圏の最大の問題児だ」とした。

独経済が２０２３年初頭に景気後退に陥ったことが先月発表された指標で明らかになっている。

６月のドイツのセンティックス指数はマイナス２１．１と、昨年１１月以来の低水準を記録した。前月はマイナス１４．５だった。

「（ドイツの）連邦経済相がどんなに頑張っても、彼が書いている物語はポジティブな夏のおとぎ話ではない」と同調査は述べた。

調査は投資家１１９７人を対象に６月１─３日に実施した。