• トップページ
  • 中国のクオンツファンド、チャットGPTなどの活用急ぐ

  • 2023/06/05 掲載

中国のクオンツファンド、チャットGPTなどの活用急ぐ

ロイター

photo
  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
会員になると、いいね!でマイページに保存できます。
[上海/シンガポール 5日 ロイター] - 中国のクオンツヘッジファンドが「チャットGPT」など人工知能(AI)の活用を急いでいる。厳しい投資環境で高度なAIを意思決定に役立てたい考えだ。

「チャットGPTは画期的なアプリケーションだ。人間の脳にはできな方法で、多数の次元を持つ複雑な関係のネットワークから結論を導き出せる。この性能を分析することが今のわれわれの焦点だ」。上海に拠点を置くヘッジファンド、MXキャピタルのパートナー、スティーブ・チェン氏はこう語る。

MXキャピタルはすでにチャットGPTを活用して、企業のファンダメンタルズ分析、バリュートラップ(割安のわな)の回避、収益力の予測、投資機会やリスクの特定を進めている。

ヘッジファンドを運用する倍漾資本の馮霽董事長も、チャットGPTのようなツールで、クオンツのテキスト関連データの処理能力を高めることができると指摘。

同社は元グーグル・チャイナのチーフでAIのベテランである李開復氏の支援を受け、モデルトレーニングに必要な計算力を強化するためハードウェアに多額の投資をしている。

国内最大級のクオンツファンドであるハイフライヤーは、高度なAIを「現代最大のイノベーション」と称賛。4月には画期的なAI技術を研究するリサーチ部門の設立を発表した。

北京に拠点を置く資産運用会社、中国北京智宇智山投資管理は先週、AIロボット「サイバートロン」を全商品に導入し、投資手法の再構築に役立てる方針を示した。

だが、倍漾資本の馮霽董事長はさらに野心的だ。データ分析、予測、意思決定、執行に至るまで、投資のプロセスをロボットで完全に制御することを目指している。

倍漾資本は高頻度取引戦略を採用しており、ウォール街のトレーダーではなく、コンピューターサイエンティストのみを採用。馮霽董事長は、ロボットの方が人間よりはるかにうまく1時間後の株価を予測できるとし「機械学習はそのような予測が行えるように設計されている」と説明した。

AIを巡っては、プライバシー、安全性、雇用の安全を巡る不安も広がっており、中国の規制当局は4月、生成AIの規制案を発表した。

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます