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  • 2023/06/06 掲載

NY市場サマリー(5日)株反落、ドル下落、利回りおおむね低下

ロイター

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[5日 ロイター] - <為替> 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが下落した。先週末に発表された米雇用統計を受けて序盤にはドルが上昇したが、米サービス部門を巡る軟調な経済指標を背景に下げに転じた。

米供給管理協会(ISM)が5日発表した5月の非製造業総合指数は50.3と、4月の51.9から鈍化した。新規受注が下がり、支払い価格指数が3年ぶりの低水準となった。ロイターがまとめた市場予想は52.2だった。

コメリカバンクのチーフエコノミスト、ビル・アダムス氏は、今回の雇用統計は「雇用者数の堅調な伸びよりも失業率の上昇の方が」より正確なシグナルであったかもしれないと述べた。

米労働省が2日発表した5月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は33万9000人増と、市場予想の19万人増を大幅に上回った。一方、失業率は3.7%と7カ月ぶり高水準。4月に記録した53年ぶり低水準の3.4%から上昇した。

予想を上回る雇用者数の伸びを背景に連邦準備理事会(FRB)が利上げを継続するとの期待が高まり、序盤はドルが上昇した。

<債券> 米金融・債券市場では、米債利回りがおおむね低下した。米供給管理協会(ISM)が5日発表した5月の非製造業総合指数で、新規受注が下がり、支払い価格指数が3年ぶりの低水準となったことを受け、高インフレ抑制に向けた米連邦準備理事会(FRB)の取り組みが経済の冷え込みにつながっていることが示唆された。

2年債利回りは3.1ベーシスポイント(bp)低下の4.472%。

ISMが5日発表した5月の非製造業総合指数は50.3と、4月の51.9から鈍化した。5月は引き続き、米経済の3分の2超を占めるサービス業の拡大を示すとされる50を上回ったものの、総合指数の鈍化は景気後退のリスク上昇を示した。

BMOキャピタル・マーケッツの米金利戦略責任者、イアン・リンゲン氏は、1月初旬に発表されたISM非製造業指数が50を下回ったときには10年債利回りが3.75%から3.31%まで低下したと指摘。「われわれがISM非製造業指数を重要なトリガーとみている」とした。

序盤の利回りは上昇。債務上限問題中に減少した手元資金を補充するため財務省が1兆ドルの短期債を発行するとの懸念を受けた。

<株式> 米国株式市場は反落して終了した。市場では米連邦準備理事会(FRB)が今月の会合で利上げを一時停止するか見極めようとする動きが出ている。

米アップルはこの日から開催される年次開発者会議を控え取引時間中に最大2.2%上昇し、過去最高値を更新。ただ、終値は0.8%安と結局マイナス圏で引けた。

会議では拡張現実(AR)ヘッドセット「Apple Vision Pro(アップルビジョンプロ)」を発表した。

その他の大型グロース(成長)株はまちまち。このところ値上がりしていた半導体大手エヌビディアは0.4%下落。電気自動車(EV)大手テスラは1.7%高。5月の中国製EV販売が増加した。

米供給管理協会(ISM)が5日発表した5月の非製造業総合指数が50.3と、4月の51.9から低下。新規受注が鈍化し、支払い価格指数が3年ぶりの低水準となったのが要因で、FRBが利上げを停止する可能性があるとの見方が高まった。

<金先物> ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米サービス業景況感の悪化を眺めて安全資産としての買いが集まり、反発した。

前週末2日発表の米雇用統計が堅調な内容だったほか、3日にはバイデン米大統領の署名を経て「債務上限」の効力停止などに関する法案が成立。米史上初のデフォルト(債務不履行)は瀬戸際で回避された。これを受け、安全資産とされる金を手じまう売りが先行し、相場は朝方にかけてマイナス圏で推移した。

しかし、米サプライ管理協会(ISM)が午前に発表したサービス業購買担当者景況指数(PMI)は50.3と、市場予想に反して低下。景況拡大と縮小の分岐点である50は上回ったものの、5カ月ぶりの低水準に落ち込んだ。これをきっかけに米景気の先行きに対する警戒感が強まり、金相場はプラス圏に浮上。米連邦準備理事会(FRB)が昨年3月以降の急激な金融引き締めの効果を見極めるため、今月13─14日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げをいったん見送るとの観測も、利回りを生まない金への資金流入を後押しした。

<米原油先物> ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、サウジアラビアが追加減産を表明したことを受け3営業日続伸した。

石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟の産油国で構成する「OPECプラス」は4日、現在の協調減産の枠組みを2024年末まで延長することで合意。協議は難航したものの、サウジアラビアが7月に日量100万バレルの追加減産を行うと約束したことで話をまとめた。

減産による需給の引き締まりが意識され、WTI7月物はこの日、前週末比4.59%高の75.03ドルで取引を開始。一時は約1カ月ぶりの高値となる75.06ドルまで上昇したが、その後は減産の実現可能性や需要回復の状況を見極めようとするトレーダーの様子見姿勢を背景に値を消した。

ドル/円 NY終値 139.54/139.58

始値 140.28

高値 140.39

安値 139.26

ユーロ/ドル NY終値 1.0712/1.0716

始値 1.0691

高値 1.0722

安値 1.0675

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 95*11.50 3.8886%

前営業日終値 95*14.50 3.8830%

10年債(指標銘柄) 17時05分 97*13.00 3.6889%

前営業日終値 97*12.00 3.6930%

5年債(指標銘柄) 17時05分 99*03.25 3.8246%

前営業日終値 99*00.75 3.8420%

2年債(指標銘柄) 17時05分 99*18.75 4.4701%

前営業日終値 99*16.75 4.5030%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 33562.86 -199.90 -0.59

前営業日終値 33762.76

ナスダック総合 13229.43 -11.34 -0.09

前営業日終値 13240.77

S&P総合500種 4273.79 -8.58 -0.20

前営業日終値 4282.37

COMEX金 8月限 1974.3 +4.7

前営業日終値 1969.6

COMEX銀 7月限 2363.5 ‐11.2

前営業日終値 2374.7

北海ブレント 8月限 76.71 +0.58

前営業日終値 76.13

米WTI先物 7月限 72.15 +0.41

前営業日終値 71.74

CRB商品指数 260.4435 +0.7561

前営業日終値 259.6874

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