- 2023/06/09 掲載
背景に「過剰な顧客偏重」=五輪談合で第三者委報告―電通グループ
電通グループは9日、2020年の東京五輪・パラリンピックを巡る談合事件を受けて設置した第三者委員会から、原因や再発防止に関する報告書を受け取ったと発表した。報告書は、「過剰なまでの『クライアント・ファースト』の偏重ともいうべき組織風土があった」として、同社の過度な顧客至上主義を事件の背景として指摘した。
報告書は、同社について「クライアント(顧客)との信頼関係を構築することで現在の地位を築き上げてきた」とする一方、「結果が全てを正当化するような思考に陥りがち」と分析した。
その上で、事件と近い時期には新入社員の過労自殺などがあったにもかかわらず、「コンプライアンス(法令順守)全般に対する意識改善に結びつけることができなかった」と批判。手続きの公正性や透明性に対する配慮の欠如にも言及した。
【時事通信社】
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