米株式ファンド、売り越し額が10週間ぶり高水準

[９日 ロイター] - リフィニティブ・リッパーのデータによると、６月７日までの週に米国の株式ファンドの資金フローは１６４億４０００万ドルの売り越しとなり、売り越し額は３月２９日以来の高水準となった。インフレ高進や景気低迷に対する警戒感が高まっていることが背景にある。

投資家の間では１３日に発表される５月の米消費者物価指数（ＣＰＩ）に注目が集まっている。

株式ファンドの売り越し額は、大型株ファンドが７５億３０００万ドル、中型株ファンドが１０億７０００万ドルだった。一方、小型株ファンドは約１１億５０００万ドルの買い越しだった。

セクター別では、５週連続で買い越しだったテクノロジーセクターが１３億１０００万ドルの売り越しに転じた。工業セクターは６億１６００万ドル、一般消費財セクターは３億９９００万ドル、それぞれ買い越しだった。

マネー・マーケット・ファンド（ＭＭＦ）は７週連続の買い越しで、差し引き１９８億３０００万ドルの資金が流入した。

米債券ファンドは５週間連続で買い越しだったが、直近週は５億６１００万ドルの売り越しとなった。