中国の一部商業銀行、人民元預金金利引き下げ　大手国有銀に続き

［北京　１２日　ロイター］ - 中国で大手国有銀行に続き、一部商業銀行が１２日から人民元預金の金利を引き下げた。

先週、中国工商銀行などの国有銀行が元預金金利を引き下げていた。引き下げは過去１年間で２回目。

８日から預金金利を引き下げたのは、中国招商銀行、中国中信銀行、中国民生銀行などの商業銀行。各行のウェブサイトによると、要求払い預金金利は５ベーシスポイント（ｂｐ）引き下げ０．２％とした。

定期預金金利は２年物を１０ｂｐ、３年物と５年物は１５ｂｐそれぞれ下げた。

銀行の預金残高は新型コロナウイルス禍中に急増しており、金利引き下げは利ざやへの重しを緩和することになる。

減速する経済の下支えに中国人民銀行（中央銀行）が銀行預金準備率を引き下げるとの観測が高まっている。アナリストは、銀行の預金金利の引き下げは預金準備率引き下げ余地を生むとみている。