ＵＢＳ、クレディ・スイス社員の業務を厳格に制約へ＝ＦＴ

［１１日　ロイター］ - スイスの大手銀行ＵＢＳは、買収するクレディ・スイスの従業員に対し、統合手続き完了後に高リスク諸国からの新規顧客の引き受けや複雑な金融商品販売の禁止など、厳格な制約を課す構えだ。英紙フィナンシャル・タイムズ（ＦＴ）が１１日、事情に詳しい関係者の話として報じた。

ブルームバーグは１０日、ＵＢＳによるクレディ・スイスの買収は１２日にも完了する見込みだと伝えた。

ＦＴの報道によると、ＵＢＳはクレディ・スイスの従業員に、リビア、ロシア、スーダン、ベネズエラなどの国から顧客を引き受けることや、ＵＢＳの管理職の承認なしに新商品を発売することなど、さまざまな活動を禁止する約２０数項目からなるリストを作成した。

またウクライナの政治家や国有企業との取引もマネーロンダリング（資金洗浄）を防ぐために認めないという。

スイス政府は９日、ＵＢＳのクレディ・スイス買収でＵＢＳに損失が発生した場合、５０億スイスフランを超える分を政府が最大９０億スイスフラン（９９億６０００万ドル）まで負担することで合意したと発表した。

クレディ・スイスはコメントを拒否し、ＵＢＳのコメントは得られていない。

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