ユーロ圏銀行の含み損、米銀の数分の1＝ＥＣＢ銀行監督委員長

[フランクフルト １３日 ロイター] - ユーロ圏の銀行監督を担う欧州中央銀行（ＥＣＢ）銀行監督委員会のアンドレア・エンリア委員長は１３日、ユーロ圏の銀行は急激な金利上昇に関連した含み損を抱えているものの、その額は比較的控えめとの見解を示した。

「ＥＣＢの監督下にある全て銀行について、含み損の全体的な額はかなり抑えられており、およそ７００億ユーロだ」と指摘。一方「米当局が最近開示した額は６２００億ドル以上だった」とした。

また、今年の欧州連合（ＥＵ）の金融機関に対するストレステストには、株価や不動産の評価に大きな影響を与える、経済にとって例外的なネガティブシナリオが含まれると言及。「ＥＵで実施されるテストの中で最も過酷（なシナリオ）だ」とした。