スウェーデン、5月インフレ率鈍化　基調圧力強く月内追加利上げも

[ストックホルム １４日 ロイター] - スウェーデン統計局が１４日発表した５月のインフレ率は鈍化したものの、基調的な物価上昇圧力は依然として強く、中央銀行は今月末に追加利上げする必要があるかどうかを慎重に検討する見通しだ。

金利変動の影響を除外した消費者物価（ＣＰＩＦ）は前月比で０．１％上昇、前年比で６．７％上昇となった。

中銀はＣＰＩＦインフレ率２％を目標としている。前年比の伸び率はアナリスト予想と一致。４月は７．６％だった。

中銀の予測は７．１％だった。

中銀が注視しているエネルギー価格を除いたインフレ率は８．２％。４月の８．４％から鈍化したものの、中銀予想の８．１％を上回った。

このため２９日に追加利上げがあるとの見方が強まり、スウェドバンクは「（現在３．５％の）政策金利は９月までに４．０％に達するとの見方を維持する」とした。

国内経済の一部は好調だが、家計や小売業は苦境に立たされているなど、中銀は難しい政策運営を迫られている。