中国無視は「大きな過ち」＝著名投資家モビアス氏

［香港　１５日　ロイター］ - 著名投資家のマーク・モビアス氏は１５日、香港で開かれた経済フォーラムで「中国を無視するのは大きな過ちだと思う」と述べ、対中投資を縮小する世界的な動きに異議を唱えた。

モビアス・キャピタル・パートナーズの創設者であるモビアス氏は「中国では信じ難いほど多くの企業が自由に事業を運営している」と指摘。「これらの企業は中国だけでなく、世界で素晴らしい事業を展開している」と語り、中国当局による企業の規制強化について過度に心配すべきではないと主張した。

世界では多数の投資家が中国株への投資を縮小している。理由は政府による民間企業の締め付け、弱い景気回復、米中間の対立だ。このため中国本土株と香港株は今年、新興国市場株をアンダーパフォームしている。

モビアス氏は、米国の投資家は中国国内における多様性の理解が欠如しているために大きな誤解が生じており、中国国民の考え方は一方向のみに向かっているわけではないと話した。