• 2023/06/20 掲載

欧州市場サマリー(19日)

ロイター

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[19日 ロイター] -

<外為市場> 一連の主要中央銀行の政策決定会合が消化される中、ドルが上昇した。英ポンドはイングランド銀行(英中央銀行)の金融政策委員会を22日に控え、一時約14カ月ぶり高値を付けた。

主要6通貨に対するドル指数は0.2%高の102.480。上昇したものの、先週16日に付けた1カ月ぶり安値(102.00)に近い水準にとどまっている。

英中銀が22日に開く金融政策委員会について、市場では少なくとも0.25%ポイントの利上げを決定すると予想されている。英中銀の利上げペースは他の主要中銀を上回るとの観測を背景に、英ポンドは一時約14カ月ぶり高値を付けた。

先週は欧州中央銀行(ECB)が15日の理事会で0.25%ポイントの利上げを決定。ECBの政策についてこの日、シュナーベル専務理事が、ユーロ圏のインフレ率はこのほど上方修正された予測も上回るリスクがあるとし、ECBは利上げを控えすぎるよりは、過度な利上げを実施する方向に政策を誤る方が望ましいとの考えを表明。レーン専務理事兼主任エコノミストは、ECBは次回7月の理事会でも利上げを決定する可能性が高いとしながらも、決定はデータ次第になるため、9月の理事会について予測するのは時期尚早との考えを示した。

ユーロは対ドルで0.2%安の1.09190ドル。下落したものの、1カ月ぶり高値近辺にとどまっている。

円は対ドルはほぼ横ばいの141.840円。一時は142.005円と、約7カ月ぶりの円安・ドル高水準を付けた。

FRBは13─14日の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げをいったん停止。同時に発表した金利見通しで、年末までに合計0.50%ポイントの利上げを行うシナリオが示された。

この日の米国の金融市場は祝日のため休場。

<ロンドン株式市場> 反落して取引を終えた。金属価格の値下がりを受けて鉱業株が売られたことが相場を押し下げた。

FTSE350種鉱業株指数は1.8%、貴金属株指数も1.7%下げた。

ドル高が銅と金の価格を圧迫したほか、最大の消費国である中国の景気刺激策の詳細が不明なことがセンチメントを悪化させた。

英製薬のアストラゼネカは1.2%安。中国事業の分離計画報道を受けた。

中型株で構成するFTSE250種指数は0.9%安。

投資家の関心は、21日に発表される5月消費者物価指数、22日のイングランド銀行(英中央銀行)の金融政策委員会に向いている。市場では0.25%ポイントの利上げを決定をほぼ完全に織り込んでいる。

小売りのネクストは4.7%上昇と逆行高。業績予想の引き上げを好感した。

住宅建設株指数 は1.1%安だった。

<欧州株式市場> 反落して取引を終えた。市場では中国が打ち出す可能性のある追加景気刺激策のほか、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が週内に行う議会証言が注目されている。

STOXX欧州600種指数は1.0%下落。前営業日に過去最高値を付けたドイツのDAX指数も1.0%下落した。

中国国営メディアによると、国務院(内閣に相当)が先週16日に会合を開き、経済成長を促進するための方策について討議した。ジェフリーズのストラテジストは「期待外れだったデータなどを踏まえると、一段と積極的な刺激策が策定されるか注目されている」としている。

中国市場へのエクスポージャーが大きい仏LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンは約1.8%安。

欧州航空機大手エアバスは小幅高。エアバスはインドの格安航空会社(LCC)インディゴから過去最高となる500機の受注を獲得したと発表した。

<ユーロ圏債券> 利回りが上昇した。欧州中央銀行(ECB)幹部の発言を受け、ターミナルレート(利上げの最終到達点)が3.9%超になるとの観測が高まった。

ECB理事会メンバーのカジミール・スロバキア中銀総裁は19日、インフレリスクは上向きと指摘し、ECBは7月に再び利上げすべきとの見解を明らかにした。

ECBのシュナーベル専務理事も、ECBは利上げを控えすぎるよりは、過度な利上げを実施する方向に政策を誤る方が望ましいとの考えを示した。

インフレに対し「タカ派」とされる両氏の発言は、午後の取引で債券利回りを一段と上昇させた。

ドイツ2年債利回りは一時3.208%と、3月10日以来の高水準を付けた。終盤は3ベーシスポイント(bp)上昇し3.2%。

複数の投資銀行が先週、ECBのターミナルレートは9月に4%とし、従来予想を上方修正した。

独10年債利回りは5bp上昇の2.517%だった。

23年11月のESTR先物は3.83%で、ECBの預金ファシリティー金利が3.95%程度でピークに達することを示唆した。

イタリア10年債利回りは9bp上昇の4.126%。独伊10年債の利回り格差は159bpに拡大した。

<為替> 欧州終盤 アジア市場終盤 コード

ユーロ/ドル    1.0920 1.0927

ドル/円 141.90 141.84

ユーロ/円 154.98 155.02

<株式指数> 終値 前日比 % 前営業日終値 コード

STOXX欧州600種 462.04 -4.76 -1.02 466.80

FTSEユーロファースト300種 1830.11 -18.08 -0.98 1848.19

ユーロSTOXX50種 4362.38 -32.44 -0.74 4394.82

FTSE100種 7588.48 -54.24 -0.71 7642.72

クセトラDAX 16201.20 -156.43 -0.96 16357.63

CAC40種 7314.05 -74.60 -1.01 7388.65

<金現物> 午後 コード

値決め 1959.75

<金利・債券>

米東部時間13時23分

*先物 清算値 前日比 前営業日終盤 コード

3カ月物ユーロ 96.45 +0.04 96.41

独連邦債2年物 104.94 -0.09 105.03

独連邦債5年物 115.49 -0.26 115.75

独連邦債10年物 132.41 -0.74 133.15

独連邦債30年物 133.84 -2.20 136.04

*現物利回り 現在値 前日比 前営業日終盤 コード

独連邦債2年物 3.206 +0.041 3.164

独連邦債5年物 2.637 +0.048 2.589

独連邦債10年物 2.519 +0.055 2.462

独連邦債30年物 2.599 +0.071 2.532

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