- 2023/06/20 掲載
IMF、国際的に通用するCBDCの基盤整備へ=専務理事
ゲオルギエワ氏はモロッコで開催されたアフリカ地域の中央銀行の会議に参加し、「CBDCは国ごとに分断されるべきではない。より効率的で公正な取引のために、われわれは国家間をつなぐシステムが必要だ。つまり相互運用性が求められる」と語った。
その上で「このような理由のためIMFでは、国際的なCBDCのプラットフォームの概念をまとめる作業を続けている」と付け加えた。
IMFは、各中銀がデジタル通貨規制について1つの共通した枠組みに合意してほしい考え。ゲオルギエワ氏によると、そうした基盤の確立で意見がまとまらないと、生じた空白に暗号資産(仮想通貨)に入り込まれてしまう公算が大きい。
同氏は、既に114の中銀が何らかの形でCBDCの検討に入っており、約10が「最終ライン」を越えたと指摘。各国が国内運用のためだけにCBDCを導入すれば、「宝の持ち腐れ」になると警告した。
一方で同氏は、CBDCを有効利用できれば金融包摂(全ての人に金融サービスを届けること)を促進し、送金コストも低下すると訴えた。
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