- 2023/06/21 掲載
合成燃料「できるだけ前倒し」=ENEOSHDの斉藤社長
石油元売り最大手ENEOSホールディングス(HD)の斉藤猛社長は20日までにインタビューに応じ、二酸化炭素(CO2)と水素で製造する合成燃料を混ぜた低炭素ガソリンについて、2027年ごろの導入時期を「できるだけ前倒ししたい」と述べた。まずは試験販売を通じ、「需要のあるエリアや量を見極める」と説明した。
政府は35年までに新車販売に占める電気自動車(EV)など電動車の割合を100%にする目標を掲げている。斉藤氏は「ガソリン需要は減ってくる」と指摘。ただ、合成燃料や植物由来のバイオ燃料を混合した低炭素ガソリンを既存のガソリン車に向け投入し、社会全体の脱炭素化に貢献する考えを示した。
石油に代わるエネルギーでは、水素について40年に年間最大400万トンの供給を目指し、「国内シェアの50%を取る」と強調した。また、再生可能エネルギー会社の買収を通じ、「洋上風力事業が加速しているのは間違いない」と説明。再エネ事業について、30年以降の黒字化を目指す。
【時事通信社】 〔写真説明〕インタビューに答える斉藤猛ENEOSホールディングス(HD)社長=東京都千代田区
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