- 2023/06/21 掲載
米国株式市場=下落、FRB議長の議会証言に注目
[ニューヨーク 20日 ロイター] - 米国株式市場は、3連休明けに利食い売りが出たことで下落して終了した。市場では米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が21日から行う議会証言が注目されている。
石油メジャーのエクソンモービルとシェブロンがS&P総合500種とダウ工業株30種を下押しし、主要株価3指数がそろって下落したが、この日の安値からは下げ幅を縮小して引けた。
ナスダック総合は週間で2019年3月以来、S&P500は21年11月以来最長の連騰を記録していた。S&P500はこの日の下落分を含めると年初来14.3%上昇している。
ダコタ・ウェルスのシニアポートフォリオマネジャー、ロバート・パブリク氏は「市場は最近の上昇が続くか試そうとしている」とし、「直近の値上がりは多くの人にとってサプライズだった」と述べた。
投資家の関心は21日から2日間行われるパウエル議長の議会証言に集まる。
米商務省が20日発表した5月の住宅着工件数は年率換算で前月比21.7%増の163万1000戸と、1年1カ月ぶりの高水準となった。
一方、中国人民銀行(中央銀行)が景気下支えに向けて銀行貸出金利の指標となる最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)を引き下げたことを受け、世界的な需要減速を巡る懸念が広がった。
S&P500の主要11セクターでは一般消費財を除く全業種が下落。中国の需要後退の兆しを受けて原油価格が下落したことから、エネルギーが2.3%安となった。
電気自動車(EV)メーカーのリビアン・オートモーティブとテスラはそれぞれ5.5%高と5.3%高。リビアンがテスラの充電規格を採用することで合意したと発表した。
ペイパル・ホールディングスも3.7%上昇。欧州の後払い決済サービス「バイ・ナウ・ペイ・レイター(BNPL)」を巡り、KKRが最大400億ユーロ(437億1000万ドル)相当の融資債権を取得することで合意した。
一方、ナイキは3.6%下落。モルガン・スタンレーが過剰在庫による利益率圧迫を予想した。
中国の電子商取引大手アリババ・グループの米上場株も4.5%安。張勇・会長兼最高経営責任者(CEO)が退任し、クラウド・インテリジェンス・グループに専念すると発表した。
フェデックスは、決算発表を受けて引け後の取引で約5%下落した。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.23対1の比率で上回った。ナスダックでも1.63対1で値下がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は約111億5000万株。直近20営業日の平均は113億6000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 34053.87 -245.25 -0.72 34206.66 34206.66 33915.93
前営業日終値 34299.12
ナスダック総合 13667.29 -22.28 -0.16 13642.30 13711.18 13561.84
前営業日終値 13689.57
S&P総合500種 4388.71 -20.88 -0.47 4396.11 4400.15 4367.19
前営業日終値 4409.59
ダウ輸送株20種 14735.47 -57.39 -0.39
ダウ公共株15種 916.26 -8.66 -0.94
フィラデルフィア半導体 3647.56 -25.58 -0.70
VIX指数 13.88 -0.31 -2.18
S&P一般消費財 1308.39 +9.74 +0.75
S&P素材 505.67 -6.43 -1.26
S&P工業 882.17 -6.74 -0.76
S&P主要消費財 772.16 -5.83 -0.75
S&P金融 552.58 -3.82 -0.69
S&P不動産 232.28 -2.60 -1.11
S&Pエネルギー 602.31 -14.12 -2.29
S&Pヘルスケア 1533.99 -2.26 -0.15
S&P通信サービス 216.29 -0.63 -0.29
S&P情報技術 3046.87 -13.50 -0.44
S&P公益事業 335.33 -3.96 -1.17
NYSE出来高 10.73億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 33170 - 170 大阪比
シカゴ日経先物9月限 円建て 33105 - 235 大阪比
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