ハンガリー中銀、翌日物預金金利を1％引き下げ16％に

［ブダペスト　２０日　ロイター］ - ハンガリー国立銀行（中央銀行）は２０日、翌日物預金金利を１００ベーシスポイント（ｂｐ）引き下げて１６％とした。欧州連合（ＥＵ）加盟国で最も高かったインフレがやっと鈍化し、通貨フォリントが上昇したため、景気てこ入れに向けて追加利下げに踏み切った。基準金利は１３％に据え置いた。

中銀は向こう数カ月間に「ディスインフレが加速を続ける」と予想した。翌日物預金金利については段階的に追加で引き下げるとの道筋を提示。「リスクに対する受け止め方の改善が続けば、１日物預金ファシリティーの入札適用金利と基準金利の段階的な収れんを継続する」とした。

ビラグ副総裁は、まだ前年比で２０％を上回っているインフレ率が年末までに「有意に」１０％を下回る可能性が高いと述べた。

中銀が予想する平均インフレ率は今年が１６．５─１８．５％、来年が３．５─５．５％。

５月消費者物価指数（ＣＰＩ）の前年比上昇率は２１．５％と予想を下回り、４カ月連続で鈍化した。