- 2023/06/21 掲載
日経平均は続伸、日本株の先高観根強く 利益確定売りは重し
日経平均は188円安と軟調なスタートしたが、その後は徐々に下げ幅を縮めてプラスに転じた。後場には前営業日比268円高の3万3657円87銭まで上昇し、日中高値を更新した。指数寄与度の大きい半導体関連株が上げ幅を拡大し、市場では「米金利の低下でハイテク株に買い安心感が広がり、半導体関連株が強含んだのだろう」(国内シンクタンクのストラテジスト)との声が聞かれた。
ニッセイ基礎研究所の井出真吾チーフ株式ストラテジストは、今週に株価がやや下げていた分、押し目買いが入ったと指摘。さらに、中国人民銀行(中央銀行)が前日に実施した利下げにより景気の先行き不透明感が強まり「中国株よりも日本株の方が先高観が強いととらえたアジアの投資家の資金シフトの動きが相場の強さにつながった可能性もある」(井出氏)という。
TOPIXは0.49%高の2295.01ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.49%高の1181.01ポイントだった。プライム市場の売買代金は3兆8945億0700万円だった。東証33業種では、値上がりは空運や保険、鉄鋼など27業種で、値下がりは医薬品や精密機器、その他製品など6業種だった。
個別では、株主総会を実施したソフトバンクグループが3.6%高で年初来高値を更新した。東京エレクトロンは2.8%高、アドバンテストは1.2%高と堅調。一方、ソニーグループは1.9%安と軟調だった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1119銘柄(61%)、値下がりは648銘柄(35%)、変わらずは66銘柄(3%)だった。
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