- 2023/06/21 掲載
物価のメインシナリオ、6月分までの指標では判断困難=安達日銀委員
4月の全国コアCPIは前年同月比3.4%上昇と2%目標を大きく上回る状況が続いているが、日銀は価格転嫁の影響が後退する中で今年度半ばにかけてプラス幅を縮小していくと予想している。
安達委員は、輸入物価下落が財の価格に波及するには9カ月程度かかると指摘。輸入物価の下落は「今年7月以降のデータに反映されてくる可能性が高い」と指摘した。夏場以降の財価格が重要で「もし下がらないようなことがあると、日銀のメインシナリオを修正しなければならない可能性が出てくる」と述べた。
イールドカーブについては、足元で「かなりスムーズになっている」と指摘。国債金利がベースレートの役割を果たしており、「この現状が大きく変わらない限り、YCC(イールドカーブ・コントロール)の歪みという意味で変更する可能性は低い」と述べた。
為替円安については「為替を直接的に誘導するために金融政策を使うことはない」と話した。
(和田崇彦)
関連コンテンツ
関連コンテンツ
PR
PR
PR