- 2023/06/22 掲載
銀行規制強化なら信用コスト上昇、安全確保には正当化も=パウエル氏
3月の銀行危機を受けてFRBが過剰な規制強化に乗り出すのではないかと警戒する共和党議員からは、厳しい質問が相次いだ。
パウエル氏は、特に世界的な大手行にとって強固な自己資本は「中核的な重要性」を持つとする一方、規制強化には考慮すべきトレードオフが伴うことも認め、バランスの取れた議論を展開。
「強固な自己資本規制は銀行システムが強化されることを意味するが、銀行の資本コストが上昇すれば信用コストが上昇することも承知している」とし、この点について判断しなければならないと述べた。
また、FRBは銀行規制について「かなりの数」の提案を準備中だが、いずれも最終決定には至っておらず、理事会での採決も行われていないとした。
共和党議員は、米経済が不安定な中で貸し出しを妨げないようけん制。アンディ・バー議員は「今は大規模な規制変更や、既にストレス下にある地方銀行の妨害をする時期ではない」と述べた。
パウエル氏は資本規制強化について、主に資産規模1000億ドル超の銀行が対象になり、小規模行には適用しないとの見通しを示した。
また、新たな規制の決定には数カ月を要し、実施にはさらに時間がかかる見込みだと述べた。
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