- 2023/06/23 掲載
米国株式市場=S&Pとナスダック上昇、FRB議長の証言受け
[22日 ロイター] - 米国株式市場はS&P総合500種とナスダック総合が上昇して取引を終えた。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は2日目の議会証言でタカ派的な発言を続け、FRBが引き締めサイクルの終了に達していないことを示唆した。
ナスダックはアマゾン・ドット・コム、アップル、マイクロソフトなどモメンタム株主導で1%近く上昇。S&P500はより小幅な上げにとどまった。ダウ工業株30種は工業、金融の下げが重しとなってほぼ横ばいで引けた。
パウエル議長は上院銀行委員会の公聴会で行った証言で、経済が予想通りに推移すれば年内にあと1回、もしくは2回の利上げが適切になるとFRB当局者は考えていると述べ、雇用への影響が懸念される中でも一段の利上げの必要性を擁護した。
FRBのボウマン理事も講演で、インフレ抑制に向け「追加的な政策金利の引き上げ」が必要になると述べた。
CFRAリサーチのチーフ投資ストラテジスト、サム・ストーバル氏は「市場はFRBが米連邦公開市場委員会(FOMC)後に示唆したあと2回ではなく、あと1回の利上げを予想している」と指摘。21、22日のパウエル議長の証言について「(利上げは)データ次第だと改めて表明した。市場はインフレがより速いペースで鈍化し、失業率が上昇し始めるとみている」と述べた。
イングランド銀行(英中央銀行)は22日、市場予想を上回る50ベーシスポイント(bp)の利上げを発表。高インフレがなお世界経済の逆風であることを示した。
米労働省が発表した週間の新規失業保険申請件数は、上方改定された前週から横ばいとなり、1年8カ月ぶりの高水準を維持した。
S&P500の主要11セクターのうち5セクターがプラス圏で引け、一般消費財の上昇率がトップとなった。不動産とエネルギーは下落率が大きかった。
個別銘柄では、航空機部品のスピリット・エアロシステムズが9.4急落。労働者が24日からストライキに入ることを受け、カンザス州工場の生産を一時停止すると発表した。ボーイングは3.1安。
ニューヨーク証券取引所では、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.17対1の比率で上回った。ナスダックでも1.62対1で値下がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は約96億株。直近20営業日の平均は113億7000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 33946.71 -4.81 -0.01 33900.47 34003.56 33835.39
前営業日終値 33951.52
ナスダック総合 13630.61 +128.41 +0.95 13443.41 13631.85 13441.56
前営業日終値 13502.20
S&P総合500種 4381.89 +16.20 +0.37 4355.40 4382.25 4351.82
前営業日終値 4365.69
ダウ輸送株20種 14797.82 +58.74 +0.40
ダウ公共株15種 917.06 -6.85 -0.74
フィラデルフィア半導体 3569.87 +20.15 +0.57
VIX指数 12.91 -0.29 -2.20
S&P一般消費財 1312.91 +19.84 +1.53
S&P素材 505.99 -1.47 -0.29
S&P工業 880.85 -6.32 -0.71
S&P主要消費財 779.13 +3.98 +0.51
S&P金融 547.44 -4.10 -0.74
S&P不動産 227.92 -3.32 -1.44
S&Pエネルギー 599.93 -7.92 -1.30
S&Pヘルスケア 1544.88 +9.94 +0.65
S&P通信サービス 215.81 +2.45 +1.15
S&P情報技術 3031.52 +27.70 +0.92
S&P公益事業 335.59 -2.56 -0.76
NYSE出来高 8.82億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 33505 + 335 大阪比
シカゴ日経先物9月限 円建て 33445 + 275 大阪比
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