アマゾンのアイロボット買収、ＥＵ競争当局が本格調査も＝関係筋

[ブリュッセル ２２日 ロイター] - 米アマゾン・ドット・コムのアイロボット買収計画を巡り、欧州連合（ＥＵ）が反トラスト法（独占禁止法）に基づく本格調査を開始する可能性があることが関係者の話で分かった。

アマゾンは昨年８月、スマート家電事業の強化に向け、ロボット掃除機「ルンバ」を製造するアイロボットを１７億ドルで買収すると発表した。

関係者によると、欧州委員会は来月６日の予備調査終了後、４カ月間の本格調査を開始する予定。

関係者の１人は、アマゾンが初期段階で改善策を提示する可能性は低いとしている。同社はこの取引が競争に有益であることを今後数日でＥＵ当局に示す必要があるが、ハードルは高いとみられる。

欧州委とアマゾンはコメントを控えた。

英競争当局は先週、アマゾンのアイロボット買収は英国内で競争上の懸念につながらないと判断し、買収を認可した。