- 2023/06/23 掲載
リチウム生産会社、供給がEV向け需要を満たせない恐れと警告
重要なのは、EVが内燃エンジン車に取って代わる動きがどの程度速いペースで進むかだ。
オーストラリアの資源会社レイク・リソーシズのステュー・クロウ会長は「バッテリー会社が(リチウム)原料を確保できない危機的状況となる可能性がある」と述べた。
リチウム生産世界最大手の米アルベマールは米州、アジア、オーストラリアで急速に事業を拡大している。それでも同社は、2030年には世界的なリチウム需要が供給を50万トンほど上回ると予想している。同社のリチウム事業責任者エリック・ノーリス氏は「これは大きな試練だ」と語った。
ファストマーケッツによると、世界では昨年時点で45カ所のリチウム鉱山が操業。今年は11カ所、来年は7カ所で新たに操業を開始する見通しだ。だが操業開始のペースは、コンサルタント会社が世界的に十分なリチウム供給を確保するのに必要と推計しているペースを大きく下回っている。
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