中国発の衣料通販シーイン、メキシコで倉庫拡大計画＝関係筋

[メキシコ市 ２２日 ロイター] - 中国発のファストファッション通販大手「ＳＨＥＩＮ（シーイン）」は、メキシコでの電子商取引（ＥＣ）事業拡大に向け、同国内で倉庫スペースの拡大を計画している。関係者３人がロイターに明らかにした。

シーインの運営企業は現在、シンガポールに本社を置く。ロイターは先月、メキシコ工場開設の計画について報じた。

同社はブラジルでの製造拠点拡大も計画している。

メキシコ事業拡大の背景には同社に対する米国内の厳しい声がある。一部の米議員は、中国のインターネット通販事業への関税免除を撤廃する法案の提出を計画している。

関係者２人がロイターに明らかにしたところによると、シーインはメキシコ市北部の工業地帯に少なくとも３万５０００平方メートルの倉庫スペースを確保し、急成長するメキシコのＥＣ市場でシェア拡大を目指す。

調査会社カンターの小売アナリスト、デイブ・マーコット氏はシーインのメキシコ事業について、低価格の魅力と国内の競合不在により中間層を中心にシェア拡大が期待できると指摘している。