キャセイ航空、半期として3年ぶり黒字へ　旅行需要回復

[２３日 ロイター] - 香港のキャセイ・パシフィック航空は２３日、上期決算が半期として３年ぶりの黒字になるとの見通しを示した。旅行需要の力強い回復に加え、中国国際航空株の売却による一時利益が寄与する見込みという。

過去３年は新型コロナウイルス禍の需要低迷で運航本数を大幅に減らしたため、記録的な赤字となっていた。

足元は中国本土発着便に「かなりの需要」が見られ、旅行者が急増しているほか、航空券の価格上昇や人気都市への便数増加も回復を後押ししている。

キャセイの１─５月の輸送旅客数は約６３０万人。前年は約１８万５０００人だった。

同社は声明で「キャセイ・グループは傘下航空会社の業績が力強く回復し、キャッシュフロー改善が続いている」と述べた。

約１．９％の中国国際航空株売却による推定１９億香港ドル（２億４２６４万米ドル）の一時利益も上期の業績を押し上げる見通しとした。