- 2023/06/23 掲載
ピレリ筆頭株主のシノケム、影響力行使制限でも持ち分は維持か=関係者
イタリアのメローニ政権は先週、戦略的に重要とみなす企業を外資から守るために認められた政府の介入権「ゴールデンパワー」を行使。ピレリの最高経営責任者(CEO)指名権と経営戦略の決定権は、同社トップのマルコ・トロンケッティ・プロベラ氏が率いる投資会社のカムフィンだけに与えられることになった。
ピレリの株式はシノケムが37%、カムフィンが14.1%保有している。
関係者の1人は、これでシノケムはピレリの経営に関する発言権が乏しくなったが、長期的な投資家としての立場は維持されると述べた。
実際イタリア政府もシノケムに対して持ち分削減は要求せず、投票権の凍結にも踏み切っていない。
ピレリは7月末までに新たな取締役会のメンバーが指名される見通し。この関係者は、そこでシノケムが推薦する候補者を見れば、同社がピレリ経営陣に協力するつもりか、経営陣の方針に反対するのか判断する材料が得られるだろうとみている。
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