豪州ＰｗＣ、政府関連事業を1豪ドルで売却へ　ＰＥアレグロに

[シドニー ２５日 ロイター] - コンサルティング大手プライスウォーターハウスクーパース（ＰｗＣ）の豪州法人は２５日、プライベートエクイティ（ＰＥ）企業のアレグロ・ファンズに政府関連事業を１豪ドル（０．６７米ドル）で売却する独占契約を締結した。

同社を巡っては企業の租税回避を取り締まる法律について政府と協議していた元パートナーが機密情報を同僚と共有し、同僚が営業活動にこの情報を利用した問題が発覚。批判を浴びている。

両社は１カ月以内に拘束力のある合意に達することを目指しているという。

関係筋によると、取引が成立すれば、アレグロはパートナーシップではなく法人として新会社を設立する。所有権はアレグロとＰｗＣの元パートナーとの間で分割されるが、正確な比率は不明。

アレグロの広報担当者はコメントを控えた。

ＰｗＣによると、現在シンガポールを拠点にグローバル・クライアンツ＆インダストリーズ部門責任者を務めるケビン・バロウズ氏が豪州法人の最高経営責任者（ＣＥＯ）に就任する。