米地銀パックウエスト、35億ドルのローン債権をアレスに売却

［２６日　ロイター］ - 米地銀パックウエスト・バンコープは２６日、総額３５億４０００万ドル相当のローン債権を資産運用会社アレス・マネジメントに売却することに合意したと発表した。３月に米国で起きた地銀危機後に進めてきた財務基盤強化の取り組みの一環。

ポール・テーラー最高経営責任者（ＣＥＯ）は「この取引で当社の流動性と資本が改善する。関係性に基づくコミュニティー銀行業務重視の姿勢に戻るという既に発表した戦略の実行を続けていく」と述べた。

パックウエストは５月に資産売却を検討中と表明。実際に５月終盤以降、不動産融資事業や不動産ローン債権の大半は売却を終えた。

今回売却するのは、質が高い資産担保ローンで、借り手は多様性に富み、消費者や中小企業向け、自動車関連などが含まれている。

アレスによると、これらは傘下のオルタナティブ・クレジット部門が購入し、資金はバークレイズから調達するという。