強固な金融構築「完了せず」＝銀行監督・規制強化を―米ＦＲＢ議長

【ワシントン時事】米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）のパウエル議長は２９日、スペインの首都マドリードで講演し、シリコンバレー銀行（ＳＶＢ）など米中堅銀行３行の経営破綻に関し、「強固な金融システムの構築と維持は決して完了していない」と述べ、銀行監督・規制を強化する必要性を訴えた。

パウエル氏は、今年３月以降に相次いだ銀行破綻を巡り「すべてのストレスを予想できないことを痛切に想起させた」と明言。信用不安の端緒となったＳＶＢの破綻について「通常の想定の多くが間違いだった」と認め、「教訓を受け止める」と語った。

【時事通信社】 〔写真説明〕米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）のパウエル議長＝１４日、ワシントン（ＥＰＡ時事）