英インフレ要因は鈍化傾向、利上げ必要なし＝テンレイロ中銀委員

[ロンドン ２９日 ロイター] - イングランド銀行（英中銀）金融政策委員会のテンレイロ委員は２９日、賃金の伸びやコア財価格など英インフレの主な決定要因は鈍化傾向にあり、追加利上げの必要はないと述べた。

テンレイロ氏は昨年１２月以降、利上げに反対しており、先週の会合では利上げに反対票を投じた。

テンレイロ氏は講演で「すでに進行中の引き締めはインフレ率を目標値まで回帰させるのに十分だ。インフレ率は目標値を下回る可能性が高い」と指摘。予想外に堅調な賃金やインフレ指標を受け、インフレが予想以上に粘り強いことが示されたが、市場金利が急速に上昇し、金融情勢が急激に引き締まったことによって抑制されたとし、「先行指標で年内の賃金の伸びとコア財インフレの低下が示された」とした。