独失業者、6月は予想以上に増加　景気低迷が波及

［ベルリン　３０日　ロイター］ - ドイツ連邦雇用庁が３０日発表した６月の雇用統計によると、失業者数は予想以上に増え、厳しい経済情勢が雇用市場に波及していることを示した。

６月の失業者数は季節調整後で前月比２万８０００人増加し２６１万人。増加幅はロイターがまとめたアナリストの予想の１万３０００人を大きく上回った。

失業率（季節調整後）は５．６％から５．７％に上昇した。

失業者数は前年同月比で１９万２０００人増加。ウクライナからの避難民を除外しても１年前を上回った。

求人件数は７６万９０００件で、前年同月を１０万８０００件下回った。

連邦雇用庁のアンドレア・ナーレス長官は「厳しさを増す経済情勢の影響が労働市場に表れつつある。失業者が増え、雇用の伸びが鈍化している」と述べた。

エコノミストは、失業者数が今年、若干増えるものの失業率は前年とほぼ同じ水準にとどまるとみている。