- 2023/07/01 掲載
金融セクターは08年危機以来の難局、成長率0.75%下げも=FRB
この論文は、様々な金融要因が経済活動全体に与える影響を測定するための新たな金融状況指数の作成に向けた作業の一環として発表された。
最新の調査結果に基づくと、「金融情勢は今後1年間、国内総生産(GDP)成長率に対しおよそ0.75%ポイントの引き下げ要因になると推定される」という。さらに、FCI-G(Financial Conditions Impulse on Growth)と呼ばれる指標は、世界経済を崩壊寸前まで追い込んだ08年の世界金融危機以来「最も厳しい水準」にあるとした。
論文の筆者らは、21年末以降、株価の下落や金利の大幅な上昇、ドル高が金融条件の引き締めをもたらしたと指摘。22年後半にかけて、「将来の成長に対する最大の逆風」は短期および長期の金利とドルによって生じているとする一方、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)の間に記録された住宅価格と株式価格の調整は「経済の成長に対する追い風であり続けている」と述べている。
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