- 2023/07/03 掲載
財新の中国製造業PMI、6月は50.5に低下 景気回復失速示す
[北京 3日 ロイター] - 財新/S&Pグローバルが3日発表した6月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.5と、5月の50.9から低下した。市場環境を巡る懸念が高まる中、センチメントが弱まったほか、採用活動が鈍った。
PMIは50が景況改善・悪化の分岐点となる。
財新のデータは、3カ月連続で50を下回った中国国家統計局の6月製造業PMIとともに中国経済の回復ペース失速を示す内容となった。
財新智庫のシニアエコノミスト、王哲氏は「このところの経済指標は景気回復がまだ安定していないことを示している。国内の成長けん引役欠如、需要低迷、見通し不透明感といった問題が依然として残っている」と述べた。
財新のPMIは雇用市場悪化やデフレ圧力の高まり、楽観的な見方後退などを反映していると指摘した。
6月は生産と新規受注の伸びがともに鈍化。売上高の伸び悩みを背景に雇用は4カ月連続で減少した。
供給状況の改善に加え、予想以上の需要鈍化で、価格には一段の下落圧力がかかり、投入価格指数は2016年1月以来の低水準となった。
新規輸出受注指数は50をわずかに上回った。中間財の需要が上向いたものの、世界的な経済情勢悪化により消費財と投資財の輸出受注が減少した。
向こう1年間の見通しに対する楽観的な見方は昨年10月に記録した低水準に並んだ。
*システムの都合で再送します。
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