- 2023/07/03 掲載
23年路線価は1.5%上昇、2年連続プラス=国税庁
全国47都道府県のうち価格が上昇したのは25都道府県で、昨年の20都道府県から5県増えた。一方、下落は20県で、昨年の27県から減少した。
最も上昇率が大きかったのは北海道で前年比6.8%上昇、昨年の4.0%から上げ幅が拡大した。札幌市やその周辺地域で住宅地需要が拡大したほか、再開発の進展や人流回復などで商業地の地価が上昇している。
都道府県庁所在地の最高路線価をみると、上昇したのは29都市で、昨年の15都市から倍増した。下落したのは4都市で、昨年の16都市から減少。横ばいは16都市だった。
路線価のトップは38年連続で東京都中央区銀座5丁目の銀座中央通りのいわゆる「鳩居堂前」で、1平方メートル当たり4272万円だった。前年から1.1%上昇し、3年ぶりにプラスに転じた。人流の回復に伴って店舗の収益性が改善傾向にあり、インバウンドの本格回復への期待感も地価上昇に寄与した。
上昇率が最も大きかったのは岡山県北区本町の市役所筋で前年比9.3%上昇、昨年の1.4%から上昇幅が拡大した。商業施設などが入る大型複合施設が開業し、集客力が高まった。
路線価は、相続税や贈与税の税額算定の基準となる。毎年1月1日を評価時点とし1年間の地価変動などを考慮し、国土交通省の地価公示価格等を基にした時価の80%程度で算定している。
= 都道府県庁所在地都市の最高路線価 =
(1平方メートル当たり、単位万円、カッコ内は前年比上昇率)
1:東京都中央区銀座5丁目 銀座中央通り 4272(1.1%)
2:大阪市北区角田町 御堂筋 1920(1.3%)
3:横浜市西区南幸1丁目 横浜駅西口バスターミナル前通り 1680(1.4%)
4:名古屋市中村区名駅1丁目 名駅通り 1280(2.6%)
5:福岡市中央区天神2丁目 渡辺通り 904(2.7%)
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