ＥＵボレル上級代表、10日から中国訪問　戦略的課題について協議

［北京　４日　ロイター］ - 欧州連合（ＥＵ）の外相に当たるボレル外交安全保障上級代表は来週中国を訪問し、人権やウクライナ戦争など「戦略的課題」について協議する。ＥＵのトレド駐中国大使が明らかにした。

２日に北京で開かれた世界平和フォーラムでの発言が４日に公表された。

ボレル氏は１０日に北京に到着し、秦剛外相と会談する。

欧州委のティメルマンス上級副委員長（気候変動問題）も今週北京を訪れている。両氏とも新型コロナウイルス検査で陽性反応が出たため、訪中を延期していた。

トレド氏はＥＵと中国が９月に経済・貿易とデジタル問題について、それぞれ直接対話を行う可能性が高いと述べた。年末に首脳会談が行われる見通し。

「われわれは中国と関わりたいが進展が必要であり、今年中に進展する必要がある」と語った。

中国外務省の毛寧報道官は４日、ボレル氏の訪中については承知していないと記者団に述べた。