- 2023/07/05 掲載
午後3時のドルは小幅高の144円半ば、手掛かり材料待ち
ドルは仲値にかけては実需の売り買いが交錯。「きょうは五・十日だったものの、実需のフローはそこまで活発化せず、方向感は定まらなかった」(国内銀の為替営業担当)とみられ、取引量も普段よりも少なめだったという。
その後も手掛かり材料に乏しく、144円半ばで膠着状態となった。三菱UFJ信託銀行の資金為替部マーケット営業課課長、酒井基成氏は、政府・日銀による為替介入への警戒感に加えて、「足元の投機筋の円売りポジションは膨んでおり、円ショートを積み上げていく余地も乏しい」と述べ、円売り要素が欠けているため、145円超えを試す状況にはなっていないと指摘する。
米商品先物取引委員会(CFTC)が30日に発表したIMM通貨先物の非商業部門の取組状況によると、円の売り持ちは差し引きで11万枚超まで膨らみ、2018年2月以来5年ぶり高水準に達した。
一方、足元の米長期金利は3.85%付近で底堅く推移していることや今晩の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で「タカ派的な内容が改めて示されれば、米金利は上昇し、ドルは上方向に向きやすい」(前出の国内銀)との見方がある。
週末の米雇用統計や来週の米消費者物価指数(CPI)が、米連邦準備理事会(FRB)が示唆する年内2回の利上げを正当化するような内容となれば、市場の織り込みが進むとみられ「ドル買いにつながり、ドル/円が一段と上昇する可能性がある」(酒井氏)という。
豪ドルは96円後半と底堅い。前日の豪中銀が政策金利の据え置きをきっかけとした売りが一服。市場では8月にも再利上げが行われる可能性があるとの見方が広がり、買い戻しが入った。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 144.63/65 1.0879/83 157.39/43
午前9時現在 144.40/42 1.0880/84 157.13/17
東京午後5時 144.49/51 1.0902/03 157.53/57
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