サウジ非石油民間部門ＰＭＩ、6月は59.6に上昇　観光・建設好調

［ドバイ　５日　ロイター］ - ６月のサウジアラビア非石油民間部門の購買担当者景気指数（ＰＭＩ、季節調整済み）は、５月の５８．５から５９．６に上昇し、好不況の分かれ目となる５０を上回った。建設業と観光業が好調だった。

生産高を示すサブ指数は前月の６１．７から６６．１に大幅上昇し、２０１５年３月以来最も大きな伸びとなった。

リヤド銀行のチーフ・エコノミスト、ナイーフ・アル・ガイス氏は「サウジの非石油民間部門は、建設業と観光業を中心とした新規事業の増加により第２・四半期の終わりまで急成長軌道を維持した」と説明。「ただ、この好景気は人件費や建設資材のコスト高でインフレ圧力を高める可能性がある」と指摘した。

新規受注指数は前月の６７．３から６９．５に上昇し、１４年９月以来の高水準を記録した。

ガイス氏は「政府が支援する投資、特に建設やインフラ事業が企業活動に不可欠であることに変わりはない」と述べ、今後の経済活動に対するセンチメントは依然として前向きだと指摘した。