- 2023/07/06 掲載
利上げ継続の意見も=雇用や景気強く―米FOMC議事要旨
【ワシントン時事】米連邦準備制度理事会(FRB)は5日、先月13日と14日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を公表した。大方の参加者が金利据え置きを支持した一方、インフレが依然として高水準にとどまる中、景気や雇用が強く、0.25%の利上げが望ましいとする意見も出たことが分かった。
FRBは6月の会合で、11会合ぶりに政策金利を据え置いた。一方でFOMC参加者の政策金利見通しでは、年末までに0.25%の利上げ幅で、あと2回の追加利上げが想定された。
議事要旨によると、FOMC参加者は「インフレは受け入れがたいほど高い」との認識で一致した。一部は、人手不足が続き、労働市場の需給が非常に逼迫(ひっぱく)していると懸念。景気が当初の予想よりも強く、インフレが2%の目標へ低下する「明白な兆候がほとんどない」ことから、利上げが望ましいと主張した。
ただ、1年あまりで計5%に及んだ急激な利上げの効果は今後、実体経済に表れることが予想され、最終的にはほぼすべての参加者が、政策金利を年5~5.25%で据え置くことについて「適切か、受け入れられる」と判断した。ひとまず据え置き、経済動向を時間をかけて見極める方針で合意した形となった。
【時事通信社】 〔写真説明〕米連邦準備制度理事会(FRB)本部=ワシントン(AFP時事)
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