- 2023/07/06 掲載
中国の外為市場安定、国際資本移動は基本的に均衡=中国人民銀系の金融時報
中国経済の減速と米国との利回り格差の拡大によって人民元は対ドルで5%近く下落し、今年最もパフォーマンスの悪いアジア通貨の一つとなっている。
金融時報は「人民元のボラティリティーは短期的には上昇しているが、堅調なファンダメンタルズが下支えするはずだ」と指摘。「中国の景気回復は改善を続け、政策は実体経済の活力をさらに刺激するだろう。米連邦準備理事会(FRB)の利上げサイクルは終わりに近づき、ドル高の持続性は低下し、波及効果は弱まると予想される」とし、人民元建て資産は依然魅力があると主張した。
6月の公式データは未発表だが、既出指標によると外国の機関投資家が5月に中国のオンショア債券の保有を増やした。
金融時報は、中国には潜在的なリスクに効果的に対処するための十分な政策手段があると指摘。「たとえ外国為替市場で人民元の交換レートがパニック的な一方的傾向を示したとしても『群集効果』を沈静化し、外国為替市場の円滑な運営を確保する手段は豊富にある」と記した。
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