- 2023/07/07 掲載
独VW、中国輸出規制への対応準備 半導体メーカーは影響軽視
中国の貿易顧問トップが5日、8月1日に発効するガリウムとゲルマニウムへの規制は「はじまりに過ぎない」と発言。これを受け、レアアース(希土類)を含む戦略的な輸出規制が強化されるのではないかとの懸念が広がっている。
イエレン米財務長官が6日に北京へ訪問する数日前に突然発表されたことで、一部の企業は二つの金属の供給を確保しようと躍起になり、価格の急騰に対する懸念を引き起こした。また、中国への依存を再考する企業も増えている。
VWは自動車製造でガリウムとゲルマニウムに依存しており、「もし必要であれば、提携先と共に対策を講じる用意がある」と述べたが、詳細は明らかにしなかった。また広報担当者は、これらの金属は将来自動運転機能で重要な役割を果たしていくと話した。
この輸出制限は防衛技術と半導体の独占を競う米中関係にさらなる緊張を与える。
キャピタル・セキュリティーズのアナリストは「両国の協議が順調に進めば、多くの規制が緩和される可能性があるが、逆に協議が難航すれば、イエレン氏の帰国後に双方がさらなる制裁措置を講じる可能性がある」と指摘した。
一部の業界関係者は、この制限により中国内でこの2種類の金属が供給過剰となり、今週海外で価格が急騰しているにもかかわらず、国内価格の圧迫要因になる可能性があると指摘した。
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