- 2023/07/07 掲載
NY市場サマリー(6日)株続落・ドル軟調、雇用関連指標受け
<為替> 米経済指標が引き続き堅調だったことを受け、連邦準備理事会(FRB)が今月の会合で利上げを決定する可能性が高まり、ドルは上昇したが、その後は軟調に推移した。
朝方発表された企業向け給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)の6月の全米雇用報告では、民間部門雇用者数は49万7000人増加し、ロイターがまとめたエコノミスト予想(22万8000人増)を上回った。
また、米供給管理協会(ISM)の6月の非製造業総合指数は53.9と、前月の50.3から上昇し、市場予想の51.0も上回った。
終盤の取引で主要6通貨に対するドル指数は0.18%安の103.13。
円は対ドルで0.39%高の144.09円。
<債券> 米債利回りが上昇した。雇用関連指標を受け、米連邦準備理事会(FRB)が利上げに積極的になるとの見方が強まった。
10年債利回りは9.4ベーシスポイント(bp)上昇の4.039%。一時3月2日以来の高水準となる4.083%を付けた。10年債利回りは3日連続で上昇する見込み。
2年債利回りは5.1bp上昇の5.002%。一時5.120%と2007年6月以来の高水準を付けた。
30年債利回りは5.9bp上昇の4.003%となった。
<株式> 続落。米労働市場が堅調を維持している様子を示す指標を受け、米連邦準備理事会(FRB)が積極的な利上げを続けるという観測が強まり、幅広い銘柄に売りが出た。
S&P総合500種は5月23日以来、ダウ工業株30種は5月2日以来、最大の下落率を記録した。
大型株が買われ、主要株価指数を下支えした。マイクロソフトは0.9%高、アップルは0.3%高。
石油大手エクソンモービルは3.7%下落。天然ガス価格の下落と石油精製マージンの悪化を背景に、第2・四半期の営業利益が大幅に減少するとの見通しを示したことが嫌気された。
格安航空会社(LCC)大手ジェットブルー航空は7.2%安となった。スピリット航空の買収計画を進めるため、アメリカン航空との提携解消を求めた米裁判所の命令に従うと発表した。
<金先物> 一部の堅調な米経済指標の発表を受けた米長期金利の上昇を背景に、続落した。中心限月8月物の清算値(終値に相当)は前日比11.70ドル(0.61%)安の1オンス=1915.40ドル。
<米原油先物> 米追加利上げに伴う景気減速への警戒感を背景とした売りが一巡し、ほぼ横ばいとなった。米国産標準油種WTIの中心限月8月物の清算値(終値に相当)は前日比0.01ドル(0.01%)高の1バレル=71.80ドル。9月物は0.09ドル安の71.79ドルだった。
ドル/円 NY終値 144.06/144.09
始値 143.83
高値 144.65
安値 143.64
ユーロ/ドル NY終値 1.0887/1.0891
始値 1.0885
高値 1.0900
安値 1.0835
米東部時間
30年債(指標銘柄) 17時05分 93*16.50 3.9988%
前営業日終値 94*13.50 3.9440%
10年債(指標銘柄) 17時05分 94*22.50 4.0311%
前営業日終値 95*12.00 3.9450%
5年債(指標銘柄) 17時05分 98*14.25 4.3504%
前営業日終値 98*27.75 4.2550%
2年債(指標銘柄) 17時05分 99*10.25 4.9890%
前営業日終値 99*12.50 4.9510%
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 33922.26 -366.38 -1.07
前営業日終値 34288.64
ナスダック総合 13679.04 -112.61 -0.82
前営業日終値 13791.65
S&P総合500種 4411.59 -35.23 -0.79
前営業日終値 4446.82
COMEX金 8月限 1915.4 ‐11.7
前営業日終値 1927.1
COMEX銀 9月限 2289.0 ‐51.2
前営業日終値 2340.2
北海ブレント 9月限 76.52 ‐0.13
前営業日終値 76.65
米WTI先物 8月限 71.80 +0.01
前営業日終値 71.79
CRB商品指数 261.9192 ‐0.8856
前営業日終値 262.8048
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